共働き家庭で吠えない保護犬は助かる?成犬を迎えてわかった理由と注意点
犬が吠えるのは仕方がない。
そう思いつつも、近所迷惑にならないか、耳障りに感じられないかという不安があるのも正直なところです。
我が家はマンション暮らしで、保護犬の成犬の里親になりました。
迎える前は「どうなるんだろう」と、かなりドキドキしていました。
ところが、やってきたうちのコは、ほとんど吠えませんでした。
大人しくて、本当に手がかからない。
「なんていいコなんだろう」と思いましたが、あまりにも吠えないので、逆に疑問が湧いてきました。

保護犬の成犬が吠えなかった理由を考えたとき、過去が見えてきた
一緒に暮らす中で、うちのコの様子や健康状態を見ていくと、
これはかなり不衛生な環境で生きてきたのではないか、と感じるようになりました。
5歳くらいと聞いていたのに、歯の状態が悪く、結果的にすべて抜くことになったこと。
お腹には黒い汚れがこびりついていたこと。
トイプードルという犬種であることもあり、
悪質な繁殖業者のもとで育てられていた可能性が高いと思っています。
子犬さえ産まれればそれでいい。
親犬の健康は、最低限以下のことしかしない。
そう考えると、気持ちを押し殺すのが当たり前になり、
吠えることを忘れてしまったようにも見えました。
吠えない保護犬はかわいそう?そう感じていた頃の気持ち
こう書くと、とても悲しい過去で、かわいそうな犬という印象を持たれると思います。
実際、私も迎えたばかりの頃は
「辛かった?」「これからはのんびり楽しくしようね」
と、よく声をかけていました。
でも暮らしていくうちに、
この生い立ちが、共働きで留守番が多いわが家に、結果的にフィットしてくれたと感じるようになりました。
もちろん、保護犬や繁殖犬がすべて吠えないわけではありません。
これは、性格が大人しいうちのコの場合の体験談です。
吠えない保護犬は共働き家庭の留守番に向いていました
うちのコは、人にべったり依存するタイプではありません。
私たちが出かける時に「絶対にボクも連れて行ってよ」という様子も、ほとんどありませんでした。
(最近は休みの日になると、連れて行ってほしそうな顔をしますが)
留守番中は、基本的にずっと寝ています。
おそらく、これまでケージの中で過ごす時間が長かったのだと思います。
最近は家族がいると起きている時間も増えましたが、
迎えた当初は本当に静かで、ただ寝ているという印象でした。
おもちゃを置いても、どう遊べばいいのかわからない様子で、ほとんど遊びません。
引っ張るロープに興味を持ったことはありましたが、
歯がないため引っ張れず、結局遊べずじまいでした。
吠えない・噛まないのは完璧。でもトイレは大変でした
吠える、噛むといった行動については、しつけはほぼ不要でした。
歯がないので噛めない、という理由もありますが、
噛みつこうとする様子自体がありません。
この点については、本当に助かりました。
一方で、大変だったのがトイレです。
これは別の記事で詳しく書いていますが、犬によって得意・不得意は本当にさまざまだと感じました。
トイレで悩んでいた頃は、
「吠えてもいいから、とにかくトイレを覚えてほしい」
と思ったこともあります。
結局、ないものねだりなんでしょうね。
来客や散歩中も吠えないのは、マンション暮らしでは助かる
人が来ると、走って出迎えはします。
でも、吠えたり騒いだりすることはありません。
自己アピールがほとんどないので、
それも吠えない理由なのかもしれません。
散歩中も、他の犬とすれ違っても完全にスルーします。
吠えられても、足早にその場を離れていきます。
最初は「平気なんだな」と思っていましたが、
どうも嫌な気持ちにはなっているようです。
最近は、他の犬を撫でることもせず、
一緒に足を止めずにスルーするようにしています。
吠えない犬はストレスがないとは限らない
ドッグランに行くと、なぜか他の犬が遊びに来てくれます。
攻撃性がないので喧嘩にはなりませんが、
うちのコ自身は、あまり関わりたくない様子です。
それを見逃して無理に遊ばせると、
帰宅後にぐったり疲れてしまうこともありました。
家でも、寝ているところを抱っこされるのは嫌なんだと思います。
でも、唸ったり吠えたりはしません。
その代わり、静かに「くーーー」と小さな声を出します。
怒らないけれど、「もーっ」と言っているような感じです。
吠えないから平気、ではない。
そう感じるようになりました。

共働き家庭で吠えない保護犬は、正直とても助かりました
過去の生い立ちは、決して良いものではなかったと思います。
それでも結果として、
- 留守番中も吠えない
- 来客時も吠えない
- 散歩中も吠えない
自分でしつけたわけではないのに、
散歩中に人から褒められることも多いです。
正直なところ、
しつけの大半が最初から楽だったと感じています。
犬を飼うことを考えているなら、
「保護犬の成犬」で、
さらに「吠えないタイプのコ」がいることも、
ぜひ知っておいてほしいと思っています。
共働きで家を空ける時間が長かったり、
マンション暮らしで音に気を遣ったりすると、
犬との暮らしに不安を感じる方も多いと思います。
そんな中で、
成犬の保護犬の中には、
吠えにくく、落ち着いた性格のコがいます。
もちろん、すべての保護犬がそうではありませんし、
吠えないから良い犬、という話でもありません。
ただ、実際に一緒に暮らしてみて、
共働き家庭にとって助かる場面が多かったのは事実です。
「共働きだから」「マンションだから」と
最初から諦めてしまう前に、
こんなふうに静かに寄り添ってくれる保護犬がいることも、
選択肢のひとつとして知ってもらえたら嬉しいです。
譲渡会や保護犬カフェなどで、
実際に会いながら
自分たちの生活に合うかどうかを
考えてみてください。

