犬が吠えないのはなぜ?考えられる理由【保護犬・繁殖犬の場合】
犬が吠えない理由は1つではない
「犬は吠えるもの」というイメージを持っていると、
吠えない犬を見ると少し不安になるかもしれません。
でも実際には、
犬が吠えない理由はひとつではなく、性格・育った環境・過去の経験などが複雑に重なっています。
特に保護犬や元繁殖犬の場合、
“今の暮らし”よりも“これまでの生き方”が行動に影響していることも少なくありません。
吠えない=問題行動、とは限らない。
まずはその前提を知っておくことが大切です。
一般家庭の犬が吠えない主な理由
まずは、比較として「一般家庭で育った犬」のケースを見てみます。
- もともと穏やかな性格
- 子犬の頃から人や音に慣れている
- 運動や遊びが足りていてストレスが少ない
- 飼い主との信頼関係が安定している
こうした環境で育った犬は、
吠えなくても気持ちが伝わる経験を積んできています。
つまりこの場合の「吠えない」は、
安心できる環境の結果であることが多いのです。
保護犬・繁殖犬が吠えない理由
一方で、保護犬や元繁殖犬が吠えない理由は、
少し性質が違うことがあります。
吠えても意味がなかった過去
繁殖犬として過ごしてきた犬の中には、
- 吠えても誰も来ない
- 要求しても無視される
- 怖くても助けてもらえない
そんな経験を重ねてきた子もいます。
声を出しても何も変わらない。
そう学習してしまうと、犬は次第に「吠えない選択」をするようになります。

あまりにも吠えないので、
正直、問題行動として吠えているわんちゃんを見たとき、
「ちゃんと気持ちを出せていて、すごく健康的だな」と思ったんです。
感情表現の仕方を知らない
嬉しい、怖い、楽しい。
本来なら吠えたり、しっぽを振ったりして表す感情を、
どう出せばいいのかわからないまま成犬になったケースもあります。
その結果、
- じっと固まる
- 反応が薄く見える
- 表情が乏しく感じる
といった行動につながることがあります。
周囲をうかがい続ける癖がついている
常に人の顔色を見て、
「静かにしていれば怒られない」
そうやって自分を守ってきた犬もいます。
吠えないのは、性格ではなく
身につけた生存戦略なのかもしれません。
元繁殖犬が吠えない背景については、
こちらの記事で体験談を交えて詳しく書いています。

吠えないのは問題?心配したほうがいいケース
基本的に、元気で食欲があり、日常生活を送れていれば、
吠えないこと自体は問題ではありません。
ただし、次のような様子が見られる場合は注意が必要です。
- 食欲がない
- 動きたがらない
- 呼びかけへの反応が極端に弱い
- 表情が乏しい状態が続く
これらが見られる場合でも、
すぐに「異常」と決めつける必要はありませんが
環境の変化によるストレスや体調不良が隠れていることもあります。
「吠えない」だけで判断せず、
全体の様子を見ることが大切です。
吠えないことから気持ちをわかってあげられなかった私の失敗談はこちらに書いています。

吠えない犬と向き合うとき、飼い主にできること
声が聞こえた瞬間
ちなみに、うちのコが吠える数少ない瞬間があります。
それは、私が帰宅してすぐトイレに直行したとき。
「なんでこっちに来ないの!」
「おーい、おーい」
そんな声に聞こえる吠え方をします。
それは、叱られるのが怖い吠えではなく、
気持ちを伝えたい吠え。
安心できる場所だからこそ、出てきた声だと感じています。
声が教えてくれたこと
吠えない犬と暮らす中で、
飼い主ができることはとてもシンプルです。
- 無理に吠えさせようとしない
- 声以外のサインに気づく
- 安心できる毎日を積み重ねる
これは“トレーニング”ではなく“関係づくり”
少し目が柔らかくなった。
そっと近づいてきた。
それだけでも、犬にとっては大きな変化です。

吠えなくても気持ちを表現することが出来てきたよ!

嬉しい時、催促してる時、文句を言ってる時、吠えなくてもわかってきました。
成犬の保護犬が家に慣れるまでの過程や、
吠えない保護犬との生活ついては、
以下の記事も参考になります。


まとめ
犬が吠えない理由は、本当にさまざまです。
特に保護犬や元繁殖犬の場合、
吠えないことの裏には、
これまで必死に生きてきた時間が隠れていることがあります。
「吠えない=問題」ではなく、
「吠えない理由を知る」ことから始める。
それが、保護犬と暮らす第一歩なのかもしれません。
