保護犬体験記③|トイレトレーニングとお留守番のリアル体験記
2020年、私たちは初めて保護犬をお迎えしました。
あれから6年、ようやく生活サイクルも落ち着き、今では穏やかに毎日を過ごしています。
今回は、保護犬との暮らしで避けて通れない「トイレトレーニング」と「お留守番」のお話をまとめました。
これから保護犬を迎えようと思っている方や、実際にトイレやお留守番で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
今回は少々“おトイレ話”が多めなので、ご了承くださいませ。
初めてのお散歩はドキドキと発見の連続
まずはお散歩デビューの日。
首輪にリードをつけ、「さあ行こう!」と玄関を出た瞬間から緊張とワクワクが入り混じります。
しっぽがピンと上がっているのを見てひと安心。
「散歩は嫌いじゃないみたい」と思いながら歩き出すと、数歩で立ち止まり、草むらをクンクン…クンクン……。んん、ちょっと長いな(笑)
このにおいは何?
あっちも違うにおい!
と、好奇心が止まらない様子で、家から10メートルの距離をなかなか進めなかったのを今でも覚えています。
やがておしっこもうんちも軽快に済ませたものの、右へ左へと自由気ままな動き。
人がいようが車が通ろうがおかまいなし。
初回のお散歩は、予測不能の大変なものでした。
トイレトレーニングの現実|夜中の大騒動
お散歩を終え、少しずつ環境に慣れはじめたうちのコ。
人が見ていないところでごはんを食べられるようになり、私たちもそっと見守る日々。
ところが、夜の「ケージ就寝」で思わぬトラブルが。
普段は吠えない子が、この時ばかりは大騒ぎ。
「しつけのために我慢!」と思いつつも、夜中のためご近所が気になり、のぞきに行くと――
ブランケットにうんちをして振り回して大惨事!
結局、夜中にお風呂で洗って片付けて、てんやわんや。
最終的には、リビングのラグの上で一緒に眠ることに落ち着きました。
保護犬のお留守番デビュー|まさかの展開
数日後、ついにお留守番デビュー。
ケージに入れるか迷った末、前夜の事件を思い出して「フリースタイルでいこう!」と決断。
今思えば、なんてチャレンジャー…。
そして帰宅すると――キッチン一面に惨劇。
うんちをして、それを自分で踏みまくっていたのです。
子犬から家庭で育った犬なら避けるかもしれません。
でも、うちのコは平気で踏んでしまう。
その姿から、「これまでの環境ではトイレを選べる状況ではなかったのかも」と感じました。
慌てて足を洗い、大掃除。
カピカピに乾いた汚れを落とし、フローリングの溝まで拭き取るのに20分以上。
でも、不思議と怒る気持ちは湧きませんでした。
「これも保護犬との最初の試練だな」と受け止められたのです。
掃除をしている私を、少し離れたところからじっと見ていたうちのコ。
片づけが終わり「終わったよ」と声をかけると、尻尾をふってそっと寄ってきました。
その姿にホッとし、「あぁ、このコはちゃんと見てる」と思った瞬間でした。
トイレの失敗は信頼関係づくりのチャンス
お留守番のあとお散歩へ出かけると、またすぐにうんち。
「やっぱりお散歩は欠かせない」と実感。
それからというもの、『帰宅したらまずトイレ掃除』の生活が約2ヶ月続きました。
床を拭きながら、「今日も頑張ったね」と声をかける。
そんな毎日の積み重ねが、少しずつ信頼関係を育ててくれたように思います。
朝の散歩も必ず行き、その時もうんちがでるのですが、お留守番でもしてしまう。キッチンにおトイレシートを敷きつめるなどしても、なかなかうまくはいきませんでした。
トイレトレーニングは時間がかかります。
けれど、「失敗=叱ること」ではなく、「失敗=教えるチャンス」と思えるようになってから、うちのコの表情もどんどん柔らかくなりました。
まとめ|焦らず、少しずつ“うちのコ”に
保護犬との暮らしは、最初からうまくいくことばかりではありません。
トイレもお留守番も、少しずつ一緒に覚えていくもの。
「失敗も含めてこのコの個性」と受け止めると、日々の大変さも笑い話になります。
そして気づけば、6年経った今も変わらず、うちのコは隣で尻尾をふっています。

