愛犬の火葬はいつまで?費用・流れ・種類と後悔しない業者の選び方
「まだ元気だから、火葬のことなんて考えたくない。」
私も、ずっとそう思っていました。
愛犬がリンパ腫と診断されてからも、目の前のことで精一杯でした。薬のこと、ごはんのこと、少しでも長く一緒にいるために何ができるのか。そればかり考えていて、その先のことは見ないようにしていた気がします。
でも、実際にその日を迎えると、深い悲しみのなかで火葬業者を探し、家族で相談し、短い時間でたくさんのことを決めなければなりませんでした。
この記事では、愛犬が亡くなってから火葬するまでの流れや費用、火葬方法の違い、業者を選ぶときに確認したいことをまとめます。

元気なうちにすべてを決める必要はありません。ただ、どんな選択肢があるのかを少し知っておくだけでも、いざというときの負担を減らせると思います。
愛犬の火葬はいつまでに行う?
犬の火葬は、亡くなってから2~3日ほどで行われることが多いようです。
ただし、「必ず何日以内に火葬しなければならない」という一律の決まりがあるわけではありません。愛犬の体の状態や季節、安置している部屋の温度などによっても変わります。
特に夏場や暖かい部屋では体の変化が進みやすいため、できるだけ早く火葬業者へ相談したほうが安心です。
すぐに火葬しなければと焦ってしまうかもしれませんが、家族がそろってから見送りたい、もう少し一緒にいたいと思うのも自然なことです。まずは愛犬の体を保冷剤などで冷やして安置し、どのくらい待てる状態なのかを火葬業者へ相談してみてください。
愛犬が亡くなった直後の体の整え方や安置方法、役所への届け出については、こちらの記事にまとめています。

亡くなってから火葬までの流れ

電話では愛犬の種類や体重を聞かれることがあります。料金が体重によって変わる業者が多いため、おおよその体重を確認しておくと話が進みやすくなります。
また、「家族で立ち会いたい」「お骨を返してほしい」など、希望することを家族で話しておくことも大切です。すぐに決められない場合は、それぞれの方法の違いを業者に聞いてから選んでも構いません。
- 近くにどんな火葬サービスがあるか
- 家族で立ち会いたいか
- お骨を返してほしいか
- 火葬後はどこの霊園へ埋葬されるか
- 料金の総額はいくらか
- 夜間や休日にも相談できるか
ペット火葬にはどんな種類がある?
| 火葬方法 | 家族の立会い | 返骨 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 合同火葬・霊園供養 | 原則なし | 原則なし | ほかのペットと一緒に火葬・埋葬される |
| 一任個別火葬 | 原則なし | あり | 一頭ずつ火葬し、収骨は業者へ任せる |
| 立会個別火葬 | あり | あり | 家族が火葬やお骨上げに立ち会える |
業者によって名称や内容が異なります。「個別火葬」と書かれていても、立会いやお骨上げができるとは限らないため、申し込む前に確認しておきましょう。
合同火葬・霊園供養
合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬し、合同のお墓などへ埋葬する方法です。個別火葬より費用を抑えられる場合が多い一方、原則として個別にお骨を返してもらうことはできません。
ここで見落としやすいのが、火葬後に埋葬される霊園の場所です。
わが家も最初は、自宅から車で15分ほどの火葬業者を検討しました。しかし、合同火葬後に埋葬される霊園は、車で2時間はかかる三重県にあることが分かりました。
近くの火葬業者だからといって、お墓も近くにあるとは限りません。お参りしたいと思ったときに気軽に行ける距離ではなかったため、その業者への依頼をやめ、火葬を行う場所と霊園が同じところを選びました。
- 埋葬される霊園の名称と所在地
- 合同墓地へお参りできるか
- お参りできる曜日や時間
- 納骨や供養に別途費用がかかるか
合同火葬を選ぶ場合は、料金や返骨の有無だけでなく、これからお参りできる場所も確認しておくと安心です。
一任個別火葬
一任個別火葬は、愛犬を一頭ずつ火葬し、収骨を業者に任せる方法です。火葬やお骨上げに家族が立ち会わない代わりに、火葬後はお骨を返してもらえるプランが一般的です。
返骨される時間や方法は業者によって異なります。火葬当日に返してもらえるのか、後日自宅へ届けてもらうのかも確認しておきましょう。
立会個別火葬
立会個別火葬は、愛犬を一頭ずつ火葬し、家族が火葬やお骨上げに立ち会える方法です。費用はほかの方法より高くなる傾向がありますが、「最後まで家族で見送りたい」という方に向いています。
同じ「立会個別火葬」でも、火葬前のお別れの時間や、家族が立ち会える範囲は業者によって違います。どこからどこまで立ち会えるのかを聞いておくと安心です。
訪問火葬と施設での火葬の違い
訪問火葬は、火葬設備を備えた専用車が自宅や指定場所の近くまで来てくれる方法です。合同・個別という火葬プランとは別に、「どこで火葬するか」という違いになります。
愛犬を遠くまで連れて行く必要がない一方、住宅環境によっては自宅前で火葬できず、少し離れた場所へ移動することもあります。
ペット霊園や斎場で行う火葬は、施設内でお別れや火葬、お骨上げを行います。そのまま同じ場所で納骨やお参りができる施設もあります。その後どこで供養するのかまで考えて選ぶと決めやすくなります。
犬の火葬費用はいくらかかる?
犬の火葬費用は、体重、火葬方法、立会いや返骨の有無、地域、オプションなどによって変わります。
| 火葬方法 | 小型犬の費用目安 |
|---|---|
| 合同火葬 | 9,000~20,000円ほど |
| 一任個別火葬 | 15,000~25,000円ほど |
| 立会個別火葬 | 18,000~30,000円ほど |
こちらは一般的な目安です。中型犬や大型犬は、これより高くなることがあります。
また、ホームページに「〇円から」と書かれていても、その最低料金が犬の料金とは限りません。小鳥やハムスターなどを対象にした金額の場合もあります。愛犬の体重と希望する火葬方法を伝え、最終的に支払う金額を確認しましょう。
ペット火葬業者を選ぶときのチェックポイント

希望する火葬方法を選べるか
火葬への立会い、お骨上げ、返骨ができるかを、それぞれ確認します。同じ「個別火葬」という名称でも、内容が違う場合があります。
見積金額に何が含まれているか
骨壺や骨袋、出張、深夜・早朝、休日、お迎え、返骨、納骨などに別料金がかかることがあります。「追加料金を含めた総額はいくらですか」と確認しておくと分かりやすいでしょう。
火葬を行う場所はどこか
訪問火葬でも、自宅前で火葬できるとは限りません。自宅から見送れるのか、火葬車が別の場所へ移動するのかを確認します。
合同火葬後の霊園はどこか
業者の所在地だけでなく、実際に愛犬が埋葬される霊園の名称と場所まで確認します。今後もお参りしたい場合は、通える距離かどうかも大切な条件です。
希望する日時に対応してもらえるか
特に共働き家庭では、仕事や子どもの学校など、家族の予定を合わせる必要があります。24時間相談を受け付けていても、24時間いつでも火葬できるとは限らないため、実際の対応時間を確認しましょう。
私が「元気なうちに調べておけばよかった」と思ったこと

正直に言うと、私は何も準備していませんでした。
「まだ大丈夫」「そんなこと考えたくない」と思っていたからです。
火葬のことが気になっていなかったわけではありません。でも、愛犬の体調が悪くなるにつれて、お別れが近いと認めるようで、どんどん調べられなくなっていきました。
結局、ほとんど予備知識がないままその日を迎え、深い悲しみのなかで火葬業者を探し、家族でいろいろなことを決めることになりました。
元気なうちに火葬業者を決めておく必要はなかったと思います。ただ、
- 近くにどんな火葬施設があるのか
- 合同火葬と個別火葬はどう違うのか
- 費用はどのくらいかかるのか
この3つだけでも知っておけば、そのときの気持ちはもう少し楽だったのではないかと思います。
すべてを決めておく必要はありません。少しだけ予備知識を持っておくことが、いつかの自分を助けてくれると思います。
急いで火葬先を探している方へ
愛犬が亡くなった直後に、近くの火葬業者を一から探して比較するのは簡単ではありません。
「今日相談できるところを知りたい」「訪問火葬に対応している業者を探したい」という場合は、全国の加盟店から対応可能な火葬業者を案内してもらえる相談窓口もあります。
※希望する火葬方法、担当する業者、火葬場所、埋葬先、最終的な支払金額をご確認のうえでお申し込みください。
ペット葬儀110番とは?
ペット葬儀110番は、全国の加盟店から、対応可能なペット火葬業者を案内する受付サービスです。ペット葬儀110番がすべての地域で直接火葬するのではなく、受付後に地域の加盟店が実際の火葬を担当します。
24時間365日相談を受け付けているため、夜間や休日に愛犬が亡くなり、どこへ相談すればよいか分からないときにも問い合わせられます。ただし、「24時間受付」と「24時間いつでも火葬できる」は同じ意味ではありません。対応できる日時は、加盟店や予約状況などによって変わります。
【ペット葬儀110番】ペット葬儀110番の3つのプラン
| プラン | 内容 | 掲載料金 |
|---|---|---|
| 霊園供養プラン | お迎え・合同火葬・埋葬 | 8,500円~ |
| 個別火葬一任プラン | お迎え・個別火葬・返骨 | 15,400円~ |
| 個別火葬家族立会プラン | 個別火葬・お骨上げ・返骨 | 17,600円~ |
※2026年8月に公式サイトで確認した最低料金です。ペットの種類・体重・地域・加盟店・依頼内容などによって料金が変わる場合があります。
一任プランと家族立会プランでは、骨壺が料金に含まれると案内されています。ただし、8,500円はサービス全体の最低料金であり、犬の火葬が一律8,500円という意味ではありません。愛犬の体重と希望するプランを伝え、実際の見積金額を確認してください。
ペット葬儀110番が向いている人
- 急いで対応可能な火葬業者を探している
- 自分で何社も探す余裕がない
- 夜間や休日に相談したい
- 訪問火葬を希望している
- 合同火葬・個別火葬から選びたい
- 返骨や家族でのお骨上げを希望している
一方で、自分で地元の霊園を見学してから決めたい方や、特定の寺院・霊園で供養したい方は、地域の施設へ直接問い合わせたほうが希望に合うこともあります。
利用前に確認しておきたいこと
私自身、愛犬の火葬先を探していたときには、ペット葬儀110番を知りませんでした。あとから知って、「こんなふうに近くで対応できる業者を相談できる窓口もあったんだ」と思いました。
わが家が実際に利用したサービスではありませんが、愛犬が亡くなった直後に、自分でいくつもの業者を探して比較するのは本当に大変です。どこへ相談すればよいか分からないときには、選択肢のひとつになると感じました。
利用する場合は、次の点を確認してから決めることをおすすめします。
- 実際に火葬を担当する業者名
- 最終的に支払う総額
- 火葬を行う場所
- 立会いや返骨の有無
- 合同火葬後に埋葬される霊園
相談してから火葬までの流れ
- 電話またはWEBフォームから相談する
- ペットの種類・体重・希望する火葬方法を伝える
- 対応可能な加盟店と見積金額を確認する
- 火葬日時と場所を決める
- 選んだプランに沿ってお迎えや訪問火葬を行う
- 個別火葬の場合は返骨を受ける
- 合同火葬の場合は提携霊園へ埋葬される
相談するときは、実際に担当する業者名、最終的に支払う総額、火葬場所、立会いとお骨上げの可否、返骨方法、合同火葬後の霊園名と所在地を確認しておきましょう。
まとめ|すべて決めなくても、相談先だけ知っておく
愛犬とのお別れについて、元気なうちから考えるのはつらいことです。私自身も「まだ大丈夫」「そんなことは考えたくない」と思い、なかなか調べることができませんでした。
でも実際にその日を迎えると、悲しみのなかで火葬方法や料金、埋葬先を短時間で決めるのは想像以上に大変でした。
特に、近くの火葬業者へ頼んでも、合同火葬後のお墓まで近いとは限りません。今後お参りしたい場合は、火葬する場所だけでなく、実際に埋葬される霊園まで確認しておくことをおすすめします。
今のうちに火葬方法や業者を決める必要はありません。ただ、近くにどんな施設があり、どんな見送り方があるのかを少し知っておくだけでも、未来の自分の負担を減らせると思います。
この記事が、後悔のないお別れを考えるための小さなお守りになればうれしいです。
わが家では、愛犬がリンパ腫と診断されてから、治療方針や食事について悩み続けました。診断から緩和ケアを選ぶまでの記録はこちらにまとめています。


