犬のリンパ腫で食べないときに試したこと|食事の工夫と失敗談【体験談】
【この記事でわかること】
リンパ腫で食欲がなくなった愛犬に、実際に試してよかった工夫と、うまくいかなかった工夫をまとめました。うちの子の場合は
「温める」
「手であげる」
「無理に混ぜない」
がヒットしましたが、犬によって好みは本当にバラバラです。
「絶対これ」というものはないので、いろいろな工夫のヒントとして読んでみてください。
うちの子が食べなくなった経緯や、実際に食べたものを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

病院でリンパ腫だと診断された時、「あと1~2か月かな」と言われました。
元気だったので信じられませんでしたが、思い返すと確かに少食になっていました。
いつもの食べムラとは違う、どこか頑固な感じがしたのを覚えています。
ごはんの準備をすると、しっぽを振って近寄ってきます。
「今日は食べてくれるかな」と期待してお皿を置くと、一度のぞき込んで、そのままプイッと離れていく。
食べたい気持ちはあるようなのに、食べられない。
「何なら食べてくれるんだろう……。」
そこから、わが家の試行錯誤が始まりました。
食べない愛犬のために、わが家が最初に試したこと
手作りごはんなら食べてくれた
普段はカリカリがメインで、ウエットフードを10グラムほどトッピング。
その基本のご飯もやめました。
何か目新しいもので、食欲がでないかと考えて、まず思いついたのは手作りごはんでした。お米をあげたことがなかったのですが、子供のころ、実家で飼ってた犬はごはん大好きだったじゃないか。そう思って鶏肉やニンジンをいれておかゆを作りました。これがヒットしたんです。
ガツガツと食べてくれてすごく嬉しかったです。
手作りだけでは栄養が足りなかった
しかし、ここで気づいたことがありました。
- 手作りごはんでは栄養が足りない
- 量が足りていない
総合栄養食のドッグフードは、本当によくできています。少ない量でも必要な栄養やカロリーを摂れるように作られていました。
普段カリカリ30グラム、ウエット10グラムを2回与えていたので、おかゆも50グラムぐらいを与えていました。与える量が正しいのか調べてみると5キロの犬だと手作りごはんは1日350グラムぐらい食べないといけないということがわかりました。
これはいけない、と思い量を増やしてみましたが、食べきれる量は結局60グラム程で、それ以上になると残してしまいました。
ウエットフードは1缶85グラムのものを買っていましたが、5キロの犬の場合、なんと1日に、4.5缶与えるのが目安だったんです。その量に驚いてしまいました。

まずは食べることに重点をおきましたが、やはりドッグフードを食べてくれることが一番いいんだ、と思いました。
おかゆに徐々にウエットフードを混ぜて、最終的にはウエットフードだけをあげることにしました。ですが、量は1回で1缶食べたらいいほうで、目安の量はとても食べられませんでした。
そこで、お昼ごはんもあげることにしました。あげすぎると、結局夜また食べなくなるので、量は少なめに調整しました。
「栄養」より「食べてもらうこと」を優先した
それでも調子は悪くなり、ここからは何でもいいからカロリーを取ろうというスタンスに変わっていきました。
栄養のあるドッグフードが一番いいけど、そんなこと言ってられない。お薬も飲めなくなるのは困る。そこで、プリンやら、パウンドケーキが初登場し、薬を飲むのにとてもいい仕事をしてくれたのです。
一口でも多く食べてくれたら、その分だけ一緒にいられる時間が延びるはず。
そんな気持ちで必死でした。
この頃は、「栄養バランス」と「食べてもらうこと」の間で悩みました。
最初はドッグフードを食べてもらうことを目標にしていましたが、病状が進むにつれ、「今日は何でもいいから口にしてほしい」という考え方へ変わっていきました。
総合栄養食の大切さを知った
手作りおかゆ50gと、総合栄養食50gでは、栄養もカロリーも大きく違いました。
私は途中までその違いを理解しておらず、与える量が少なすぎました。
療養中だからこそ、まずは総合栄養食をベースに考え、どうしても食べられない時だけ手作りや好物を取り入れる、という考え方が安心だと感じました。
ステロイド治療を始めてから食欲がどう変わったのかは、こちらの記事で詳しくまとめています。

食べないときに試したこと【成功・失敗まとめ】
上手くいった工夫
あたためた 冷たいままだと見向きもしない日でも、少し温めると香りが立って食べてくれることがありました。毎回ではありませんでしたが、まず試していた工夫の一つです。
手であげた 理由はわからないのですが、器から食べるのを嫌がる時期がありました。同じごはんでも、手のひらに乗せて差し出すと食べてくれることが多く、しばらくは手からしか食べない時期もありました。
つられ作戦 私が目の前で「美味しい美味しい」と言いながら食べると、気になるのか近づいてきて、自分も欲しそうな顔をすることがありました。食欲がない時ほど、この作戦が効くことが多かったです。
気分転換 散歩も行かなくなった時、ずっと家の中で寝ていると食欲もさらに落ちる気がして、少し外に連れ出してみることもありました。外の空気を感じてから帰ってくると、気分が変わったのか食べてくれることがありました。ベランダやお庭でもいいと思います。
ハンバーグ 鶏ミンチで柔らかめのハンバーグを作り、いつも食べている缶詰に混ぜてあげました。缶詰だけだと残す時期でも、ハンバーグを混ぜると匂いが変わるのか、食べ切ってくれることがありました。
食べたいものを食べさせて、「食事は楽しい時間」だと忘れさせないようにした
栄養面だけを考えて無理に食べさせようとすると、食事の時間自体を嫌がるようになる気がしました。多少栄養バランスが崩れても、その時食べたがるものをあげることで、「ごはんの時間=楽しい時間」という感覚を保つようにしていました。
不採用だった工夫
パウンドケーキを豆乳でのばした
カリカリの割合を増やすと残した
猫用のごはん
バナナ、りんご、さつまいもペーストは不評だった
いろいろ混ぜてみたけれど、実はそのままが好きだったみたい

人間用の介護食も考えましたが原材料に玉ねぎペーストが入ってることが多く断念しました
いつもの挑戦の流れ
デビフ(缶詰)
↓
プリモデビィ(缶詰)
↓
ちゅーる
↓
プリン
↓
バニラヨーグルト
↓
チーズ蒸しパン

ちゅーるにも、種類があるので「総合栄養食」と書かれてるものを食べてたよ。
「昨日は食べたのに」問題|変わる食の好み
食べてくれると、これだー!って嬉しくなって次の日も買いに行ったりしました。でも、昨日あんなに喜んで食べたのに、今日は見向きもしないということも多く「昨日のこと忘れた!?」と思うくらい、食べたいものや食欲が変わってしまうのです。
ケンタッキーはまさにそんな感じでした。初めてあげた日は夢中で食べました。「これだ!」と思って次の日も買いに走ったのですが…。
食べない(笑)
だからあまり買い置きもできなくて。少しずついろいろなものにチャレンジしました。食べる量も少しずつなので、中途半端な食材が冷蔵庫にたくさんありました。
食べないときに役立った5つの工夫
- ごはんはあたためて香りを立たせる
- 手であげてみる
- 目の前で美味しそうに食べる真似をしてみる
- 手作りごはんだけに頼らず、総合栄養食をベースに考える
- 食べなかった日があっても、それは失敗じゃない
どれも「絶対効果がある」わけではありませんが、もし今、愛犬が食べてくれずに悩んでいる方がいたら、何かひとつでもヒントになれば嬉しいです。
「どうしてステロイド治療を選んだのか」「抗がん剤と迷った経緯」はこちらにまとめています。

食べてくれるだけで、こんなに嬉しい
「もっと栄養を」と思って必死でした。
でも最後になって思うのは、
食べられた量より、
「おいしいね」と言えた時間のほうが大切だったということです。
おいしそうに食べるうちのコを見て、私たちは自然と笑顔になりました。その笑顔を見て、うちのコも安心してくれていたような気がします。
もし今、愛犬が何も食べてくれず苦しんでいる方がいたら、完璧な食事を目指さなくても大丈夫。
うちのコも、一日何も食べない日がありました。そんな日があっても、すぐにどうこうなるわけではありませんでした。慌てずうちのコのペースを見守ってあげてください。もちろん心配な場合や気になるところがあれば受診してください。
食べられるものを一口でも食べてくれたら、その日は十分頑張った日です。
今日もひとつ乗り越えたね。そんな気持ちで、お互いまた明日へ進みましょう。
うちの子のリンパ腫が見つかってから、この日までの流れはこちらです。

