共働きでも保護犬は飼える?6年間暮らしてわかったことと注意点
「保護犬を迎えてみたいけれど、共働きでも大丈夫かな?」
わが家も迎える前は、同じように悩みました。
「長い時間、留守番させても大丈夫?」
「仕事をしながら散歩やトイレのお世話ができる?」
「そもそも共働きでも譲渡してもらえる?」
わが家は共働きで、当時高校生の娘がいる3人家族。5歳の成犬の保護犬を迎え、6年間一緒に暮らしました。
共働きでも保護犬と暮らすことはできました。
ただし、大切なのは「共働きかどうか」より、家庭の生活リズムとその犬の性格や状況が合っているかどうかです。
ただ、迎える前に心配していたことと、実際に大変だったことは少し違いました。
留守番は思っていたより落ち着いて過ごしてくれた一方で、トイレにはかなり苦労しました。家族で決めた散歩の分担も、きれいにはいきませんでした。
それでも、暮らしながら家族でやり方を変え、気づけば6年間一緒に過ごしていました。
この記事では、実際に共働きで成犬の保護犬を迎えた経験から、
- 留守番はどうしていた?
- 散歩やトイレは仕事と両立できた?
- 家族のお世話分担は?
- 共働きでも譲渡してもらえる?
- 実際に一番大変だったことは?
など、迎える前に知っておきたいことをまとめます。
「うちでも保護犬と暮らせるかな?」と迷っている方の判断材料になればうれしいです。
共働きでも保護犬は飼える?大切なのは家庭と犬の相性
共働きだからという理由だけで、保護犬との暮らしを諦める必要はないと思います。
ただし、「共働きでも大丈夫=どんな保護犬でも大丈夫」というわけではありません。
犬によって、年齢や性格、留守番への慣れ方、トイレの状況は違います。
わが家の場合は、共働きで留守番時間が長くなることから、最初から成犬を希望していました。
譲渡会でも生活リズムを正直に伝え、その生活でも過ごせそうな子を紹介してもらいました。
実際に迎えてみると、うちのコは留守番中はほとんど寝て過ごすタイプでした。
反対に、思っていた以上に苦労したのがトイレです。
「共働きだから飼える・飼えない」ではなく、自分たちの生活とその犬の性格や状況が合うかを見ること。
6年間暮らして、そこがとても大切だったと感じています。
共働き家庭が保護犬を迎える前に確認したい5つのこと
共働きでも保護犬と暮らすことはできますが、迎えてから「こんなはずじゃなかった」とならないために、事前に考えておきたいことがあります。
わが家の経験から、特に大切だったのは次の5つです。
1. 留守番は何時間になりそうか
共働き家庭で、まず気になるのが留守番だと思います。
わが家では平日は朝8時ごろに家を出て、18時ごろに帰宅する生活で、約10時間の留守番が基本でした。
うちのコは留守番中によく寝て過ごすタイプだったので、留守番そのものには思っていたほど苦労しませんでした。
ただし、これはうちのコの場合です。
年齢や性格、トイレの状況、ひとりで過ごすことへの慣れ方によって、無理なく留守番できる時間は犬ごとに違います。
「共働きだから何時間まで大丈夫?」と時間だけで考えるより、自分たちの生活リズムで無理なく過ごせる子かどうかを考えることが大切だと思います。

2. 散歩とお世話は誰がどう分担するか
「家族で分担すれば何とかなる」
わが家も最初はそう考えて、散歩の係を決めました。
ところが、実際にはなかなか予定どおりにはいきませんでした。
朝になっても担当の家族が起きてこない。私は「散歩の係でしょ」とイライラする。でも、うちのコのトイレは待ってくれません。
結局、散歩の割合は体感で、
私:夫:娘=5:1:1くらい。
ほぼ私が行っていました(笑)。

最初はちゃんと散歩係を決めたんです。でも結局ほぼ私(笑)。家族の分担って、予定どおりにはいかないものですね。
ただ、私も仕事をしているので、残業になると分かっている日は、あらかじめ娘に頼んでいました。
夫は帰宅が遅かったため、たまに朝の散歩へ行くくらい。その代わり、帰宅後のおやつ係でした。
最初に決めた分担どおりにはいきませんでしたが、暮らしているうちに、それぞれができることをする形に落ち着きました。
家族全員が同じだけお世話をしなくても、無理なく続けられる形が見つかればいい。
わが家では、それで6年間やってこられました。
3. トイレのしつけは仕事と両立できそうか
そして、わが家で一番大変だったのがトイレです。
迎えて最初の2〜3か月は失敗も多く、帰宅してから掃除することもありました。
トイレが安定してからも、油断すると失敗することはありました。
特に大変だったのは、お腹を壊した日と留守番が重なったときです。

仕事から帰ってこの状態だと、さすがに「うわぁ……」となりました。でも、留守番中にお腹を壊していたうちのコのほうが大変だったよね。
共働きで保護犬を迎えるなら、トイレが最初からうまくいくとは限らないことや、体調によって普段できていることができなくなる日もあることは、少し頭に置いておくといいと思います。

4. 毎月の費用と急な医療費を出せそうか
保護犬を迎えると、フードやトイレ用品だけでなく、ワクチン、健康診断、病院代などもかかります。
だから「迎えるときにいくら必要か」だけではなく、一緒に暮らし続けるためのお金を無理なく出せそうかを考えておくことも大切です。
急な通院が必要になることもあります。
毎月実際にどのくらいかかっていたかは、別の記事でまとめています。

5. 予定が崩れた日に家族で助け合えそうか
仕事をしていると、毎日同じ時間に帰れるとは限りません。
残業、急な予定、自分の体調不良。
わが家では、私の帰宅が遅くなると分かっている日は娘に散歩をお願いしていました。
毎日きっちり分担できなくても、「今日はお願い」と言えることには何度も助けられました。
迎える前に「毎日誰がやる?」だけでなく、「予定が崩れた日はどうする?」まで家族で話しておくと、実際の生活をイメージしやすいと思います。
共働きだと保護犬の譲渡を断られる?
「共働きだと、保護犬を譲渡してもらえないのでは?」
わが家も迎える前は気になっていました。
実際には、共働きというだけで保護犬を迎えられないとは限りません。
わが家も共働きで、当時は朝8時ごろに家を出て、帰宅は18〜20時ごろになる生活でした。そのことを譲渡会で正直に伝えたうえで、うちのコを迎えています。
ただし、譲渡条件は団体によって違います。
留守番時間や家族構成、住環境などを確認して、その家庭で無理なく暮らせる犬かどうかを判断する団体もあります。
共働きだからという理由だけで、迎えられないとは限りません。
譲渡条件は団体によって異なるため、普段の留守番時間や家族の生活を正直に伝えて相談することが大切です。

共働き家庭なら「成犬」という選択肢もある
わが家が迎えたのは、5歳の成犬でした。
共働きで留守番時間が長くなることもあり、最初から子犬ではなく成犬を考えていました。
実際に譲渡会では、スタッフさんにわが家の生活リズムを伝えながら相談することができました。
成犬だから必ず留守番が得意というわけではありません。
それでも、ある程度性格や生活の様子が分かっている子であれば、自分たちの生活に合いそうか考える材料があるのは、共働き家庭にとってひとつのメリットだと感じています。
「保護犬を迎えたいけれど、子犬から育てるのは難しそう」
そんな家庭なら、成犬にも目を向けてみると選択肢が広がると思います。

保護犬は普通の犬と違う?実際に暮らして感じたこと
保護犬を迎える前、私は少し構えていました。
「過去に何かあった子だから、普通の犬とは違うのかな」
そんな気持ちがあったのだと思います。
実際、迎えたばかりのうちのコには、私がそれまで思い描いていた「犬らしさ」と違うところがいくつもありました。
ほとんど吠えない。
顔をなめない。
お腹を見せない。
トイレを失敗したときには、うんちを踏んだまま歩いてしまうこともありました。
「避けないんだ……」
最初は驚きました。

全体的に反応が薄いな、という印象でした。
「今、楽しいのかな?」
「私たちのこと、どう思ってるんだろう?」
と分からないこともありました。
でも、一緒に暮らす時間が長くなるにつれて、少しずつ見え方が変わっていきました。
散歩の前になると、低い姿勢でくるくる回る。
帰宅すると、しっぽを振って体をすり寄せてくる。
顔をペロペロなめなくても、お腹を見せなくても、ちゃんと喜んでいる。
うちのコには、うちのコなりの甘え方がありました。
心配していた「吠える」「噛む」も、うちのコの場合はまったくありませんでした。
もちろん、これはすべての保護犬に当てはまる話ではありません。
人が大好きな子もいれば、怖がりな子もいる。よく吠える子もいれば、うちのコのようにほとんど吠えない子もいます。
最初は「保護犬だから普通の犬とは違うのかな」と思っていました。
でも6年間一緒に暮らして振り返ると、少し構えすぎていたのかもしれません。
その子なりの性格や表現の仕方がある。
それが分かってくると、「保護犬だから」ということは、だんだん気にならなくなりました。
いつの間にか、ただの犬。
そして、ただの「うちのコ」になっていました。
こんな共働き家庭なら保護犬との暮らしを考えてみてもいい
共働きで保護犬を迎えるとなると、
「ちゃんと留守番させられるかな」
「毎日散歩に行けるかな」
「しつけまでできるかな」
と、できないことばかり気になってしまうかもしれません。
わが家も、最初からすべてがうまくできたわけではありません。
散歩は家族で分担するつもりが、結局ほとんど私になりました。
トイレも、最初の2〜3か月で完全に解決したわけではなく、その後も油断すると失敗することがありました。
それでも、少しずつ「わが家ならこうしよう」という形ができていきました。
迎える前に考えておきたいのは、完璧にできるかどうかよりも、
- 留守番時間を把握して、その生活に合う子を探せるか
- 毎日の散歩やお世話をする時間を作れそうか
- 予定どおりにいかない日に家族で助け合えるか
- トイレやしつけがすぐにうまくいかなくても付き合っていけるか
- 継続してかかる費用を負担できそうか
- 家族みんなが迎えることに納得しているか
といったことだと思います。
全部が理想どおりでなくても、暮らし始めてから変えられることもあります。
わが家も、最初に決めた散歩の分担はうまくいきませんでした。
それなら別のやり方を考える。
残業の日は娘に頼む。夫にはできることをしてもらう。
「ちゃんとできる家庭か」ではなく、うまくいかないときに「じゃあ、どうしよう」と考えられる家庭か。
わが家で6年間暮らしてみて、それも大切なことだったと思っています。
よくある質問
共働きでも保護犬の留守番は大丈夫ですか?
犬の性格や慣れ方によります。わが家の場合、約10時間の留守番でも落ち着いて過ごしてくれましたが、これはすべての犬に当てはまるわけではありません。譲渡団体に生活リズムを伝え、その子の留守番経験を確認するのが確実です。
保護犬のトイレのしつけは子犬より簡単ですか?
必ずしも簡単ではありません。わが家では成犬を迎えましたが、最初の2〜3か月は失敗が多く、安定してからも油断すると失敗することがありました。個体差が大きい部分です。
共働きだと保護犬の譲渡を断られることはありますか?
共働きというだけで一律に断られるわけではありませんが、団体によって審査基準は異なります。留守番時間や住環境を確認する団体もあるため、正直に生活状況を伝えたうえで相談するのが現実的です。
子犬と成犬、共働き家庭にはどちらが向いていますか?
一概には言えませんが、留守番時間が長くなる家庭では、性格や生活リズムがある程度分かっている成犬のほうが判断材料を得やすい傾向があります。私たちも長時間の留守番を前提に成犬を選びました。
まとめ|共働きだからという理由だけで保護犬を諦めなくてもいい
共働きでも、保護犬と一緒に暮らすことはできました。
わが家は共働きで、当時高校生の娘がいる3人家族。5歳の成犬を迎えました。
留守番は思っていたより落ち着いて過ごしてくれました。
その一方で、一番苦労したのはトイレ。
家族で決めた散歩の分担も、予定どおりにはいきませんでした。
迎える前に心配していたことと、実際に大変だったことはずいぶん違ったなと思います。
だから、「共働きだから保護犬は無理かな」と考えるより、
自分たちの生活に合う子と出会えるか。
そして、うまくいかないことがあったときに家族で工夫していけるか。
そこを考えてみてほしいです。
最初から完璧じゃなくても、暮らしながら見つけられるやり方もあります。
わが家もそうでした。
そして、最初は「保護犬だから普通の犬とは違うのかな」と構えていた私も、いつの間にかそんなことを考えなくなっていました。
保護犬というより、ただの犬。
そして何より、わが家の大切な「うちのコ」でした。
