犬のリンパ腫でステロイド治療を選んだ結果|効果・副作用・2か月間の記録
犬のリンパ腫でステロイド治療を選んだものの、「どれくらい効果があるの?」「副作用は?」「実際どう過ごせるの?」と不安になる方も多いと思います。
この記事では、消化器型リンパ腫と診断された我が家の保護犬が、実際にステロイド治療を受けてどう変化したのかを記録しています。
突然の診断に、何を選べばいいかわからなかった
2020年にうちのコがやってきました。
うちに来てまだ6年も経っていないのに、リンパ腫と診断されてしまいました。
私たちが選んだのは、プレドニゾロン(ステロイド剤)を使った緩和ケアでした。
なぜその選択をしたのかは別の記事で詳しくまとめています。

ステロイド治療(緩和ケア)とは
消化器型リンパ腫の症状
胃や腸などの消化管に発生します。
主な症状: 慢性的な嘔吐や下痢、血便。
全身症状: 食欲低下、体重減少、毛並みの悪化。

全て当てはまっています。上部消化管で出血が起きているサインの「タール便」という真っ黒なうんちも続いています。
緩和ケアってどんな考え方?
緩和ケアとは、病気を治すことよりも「今を穏やかに過ごすこと」を大切にする考え方です。
不快な症状を和らげながら、その子らしい生活をできるだけ続けられるようにサポートします。
私たちが一番に考えたのは、「痛みやしんどさを、少しでも取り除いてあげたい」ということでした。
うちのコが元気でハッピーな時間を少しでも長く過ごせることを願って、私たち家族はステロイド剤を使った緩和ケアを選択しました。
ステロイド剤でどうなるのか
プレドニゾロン(ステロイド剤)を使っています。
犬のリンパ腫に対してステロイドは、寛解は目指せないものの、腫瘍による圧迫や浮腫などを改善する効果が見込めるとされています。一般的には数週間から数か月で効果が弱くなることもあると言われています。
実際、服用して1週間で、しこりが小さくなってわからなくなっていると言われました。1か月後、調子を崩し受診しますが、その時もしこり自体はあまりわからないとのことでした。(しこりが大きくなくても体重も減っていたので増薬となりました)
実際どうだったのか
うちのコが服用して効き目はあったのかというと、
✅ 食欲は少し改善(ムラはあった)
✅ しこりは小さくなったと言われた
✅ 元気はいつもあったので散歩は毎日2回行けた
✅ その後再び悪化
診断されたのが4/11、悪化したのが6/9ですので
2か月弱は、いつもの生活ができていました。
食べないので、試行錯誤した時間はありましたが、生活自体は健康体のままでした。
お薬スケジュール
わが家では消化器型リンパ腫の緩和ケアとして、下記のお薬でうちのコの様子を見ていきました。※トイプードル5キロです。
プレドニゾロン(ステロイド剤)
フラジール(整腸剤)
最初はステロイド剤半分でスタート
整腸剤は1/6錠も一緒に服用しました。
食欲
元気
散歩
つもの好き嫌いだと思ってたのでただビックリ
だんだん、お腹の調子が悪くなり食欲低下が気になりだした。
食欲
元気
散歩
べムラがあるものの、元気で散歩も行きたがるのでまだ信じられない。ただ、軟便は続いていた。
食欲
元気
散歩
常に比べては少ないが食欲はUP。
整腸剤でお腹の調子も改善できた。
休みの日には昼ごはんも与えた。
比較的安定していた時期。
食欲
元気
散歩
動きはゆっくりだが、比較的元気。ただ、明らかに食べる量が減ってしまった。うんちも柔らかく良くない状態のため受診。しこりはわからないものの、体重減少から見て増薬の流れに。
食欲
元気
散歩
黒いタール便といわれるものが何度も出る。これがきっかけで体調悪化。薬も飲めない。
ステロイド剤を1錠に増やしてもらって5日分服用できました。その時たしかに、調子はあがりましたし、食べる量もふえました。しかし6日目ガクッと体調を崩してしまい、もう飲めていません。
11日から散歩には行かなくなりました。
タール便はまだ続いているが、食べない。ずいぶん痩せてしまった。スプーン1杯なにかを食べてくれれば嬉しい。突然、食べる時もあるからこちらも諦められない。私自身は、看取りの時間に入ったのかもしれないと感じていますが、自分でお水を飲みに行き、トイレも自分で行っています。
服用してから
ごはんの量の変化
薬をもらう前、いつもより食べなくなりました。
病気からの食欲不振なのか、食べムラなのかわからなかったのですが、
薬を飲むようになってから、確かに食べる量が少し増えました。
とはいえ、通常のご飯の量に比べたら少なめではありました。
療養中の食事についてはこちらで詳しく書いています。


副作用と思われること
犬のリンパ腫で使われるプレドニゾロン(ステロイド剤)の副作用としては、以下のようなものが挙げられます。
多飲多尿:水を飲む量と排尿の回数が極端に増えます。
多食・体重増加:食欲が異常に増進し、要求吠えなどがみられることがあります。
パンティング:特に激しい運動をしていないのに、ハアハアと荒い呼吸をします。
筋力低下:足腰の筋肉が落ち、疲れやすくなったり歩きにくくなったりします。
免疫力低下・感染症:細菌や真菌(カビ)に対する抵抗力が下がり、皮膚炎や膀胱炎などにかかりやすくなります。
私が感じた副作用は多飲多尿です。よく飲んで、よく出します。筋力低下も感じますが、副作用というか、これだけ食べてないのだからしょうがないという印象です。他は当てはまらないので、その子によって違うのでしょうね。
調子が悪くなってから
病気を忘れていた、1か月間のこと
先生の予定では、1錠に増やしてから調子がよくなったらまた量を減らして、また具合が悪くなったら増やす——そういう流れでいきましょう、と言っていただいていました。
でも、減薬するほどには調子は上がりませんでした。
それでも、最初の1か月と10日ほどは、ステロイド剤と整腸剤を一緒に飲み続けられました。
最初は、病気と思えなかった。そのままいつも通りだったので、病気が治ったと思い込んでしまうほど、普通に元気な日々が続きました。
食べる量は元々ムラがあるタイプで、少し減ってしまいましたが、それ以外はほんとうにいつも通りでした。
散歩も行くし、エレベーターで私とちょっと走る儀式があるのですが、それもいつも走ってくれていました。ソファーでホリホリも、力強かったです。
そんな日々は、ステロイド剤の恩恵だったのかもしれません。
追いつかれてしまった、と思った日
薬を使って病気から逃げてきたけど、追いつかれてしまった。
そんな印象です。
調子が落ちてしまってからは、食べる量もほんのわずかで、どうやっても薬を飲ませることができなくなりました。
だから今は、ひとなめでもしてくれたら嬉しいし、食べたくないなら仕方がないなあと思いながらも、一応なにかを試してみる——そんな日々を送っています。
それでも、飲んでいてよかったと思っている
結果として、お薬を飲んでいてよかったと感じています。
我が家の場合、プレドニゾロンによって食欲の改善や体調の安定がみられ、約2か月弱は普段に近い生活を送ることができました。
効果や副作用には個体差がありますが、「いつもの時間を過ごしたい」という我が家の願いには応えてくれたお薬だったと思います。「痛みや辛さを少しでも減らす」というのはどうだったのかは正直わかりません。ですが、うちのコは結構ずっと元気だったぞ、とは思っています。
✅ 食欲は少し改善した
✅ しこりは小さくなったと言われた
✅ 副作用は多飲多尿が目立った
✅ 約2か月弱は普段に近い生活ができた
✅ 最終的には再び病状が進行した
あとは、自然な流れに任せていきたいと思っています。
ちゃんと一緒にいるからね。
最初は食べムラだと思っていました。診断からCT検査、リンパ腫とわかるまでの流れはこちらにまとめています。

