リンパ腫
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犬のリンパ腫|抗がん剤か緩和ケアか、揺れながら決めるまでの記録

fpmah64857@yahoo.co.jp
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10歳のトイプードルのうちの子が、リンパ腫になってしまいました。
保護犬としてやってきたので正確な年齢はわかりません。もう少し年上かもしれません。それでも診断されたときは、信じられないくらい普通に元気でした。

リンパ腫と診断されてから、私は2人の先生の話を聞きました。どちらも信頼できる先生です。でも、一方の先生からは抗がん剤や手術という選択肢を聞き、もう一方の先生からは緩和ケアという考え方を聞きました。

もちろん、どちらが正しいという話ではありません。
ただ私は、そのとき初めて気づきました。同じ病気でも、誰に相談するかで見える選択肢は変わるのだと。

今回は、治療方針を決めるまでに悩んだことや考えたことを記録しておこうと思います。


リンパ腫と診断されて最初に考えたこと

病気発見のきっかけ

そもそも病気に気づいたのは、狂犬病の注射を打ちにいつもの動物病院へ行ったときのことです。注射の前の触診で先生が「おや?」となったのがきっかけでした。その場でエコーとレントゲンを撮っていただき、「CT検査をすればさらに詳しくわかるでしょう」とのことでした。

その日の詳しいお話はこちらです。

元気だったのにリンパ腫でした|発見からCT検査・診断までの体験談
元気だったのにリンパ腫でした|発見からCT検査・診断までの体験談

CT検査で提示された3つの選択肢

かかりつけ医に画像診断のできる病院を紹介してもらい、CT検査を受けました。結果は、消化器型リンパ腫・ステージ2。かかりつけ医が早期発見してくださったことも、そこで教えていただきました。

画像診断の先生からは、根治は困難であることを告げられ、以下のような選択肢があるという説明を受けました。

  1. 外科手術(腸を圧迫しているしこりの除去)で一時的な緩和が見込めること
  2. 抗がん剤は時間と費用がかかり副作用もあるが、8週間のプロトコルを乗り越えれば半年〜1年程度の延命が見込めること
  3. ステロイド剤による緩和ケアは、痛みやつらさを和らげることはできるが、治癒ではなく症状を抑えていくやり方であること

私はそれまで、抗がん剤や手術にどうしても抵抗がありました。「緩和ケアの方が、うちの子には合っている気がします」と先生に伝えると、こんな言葉が返ってきました。

「え、この子まだ10歳なんでしょう?せっかくの早期発見なのに?」

「抗がん剤をしないのはもったいない」と言われたように聞こえて、少し戸惑いました。


緩和ケアを考えていた私が迷い始めた理由

病気の疑いを教えてもらってから画像診断まで2週間あったので、その間に自分なりに情報を集め、「緩和ケアにしよう」と考えていました。でも先生の言葉を聞いて、気持ちが揺らぎました。

「外科手術をして、腸を圧迫している腫瘍を取るだけでもかなり楽になると思いますよ」という言葉も私を迷わせた一言でした。

私が緩和ケアを選ぶというのは、治療を諦めることなのだろうか。 そんな思いが浮かんで、「抗がん剤をやってみてもいいのかもしれない」と気持ちが変わり始めました。


犬の抗がん剤について調べてみると

それまでは緩和ケアを中心に調べていました。「抗がん剤」という言葉だけで、かわいそうなことをするような気持ちになっていたからです。

でも先生の話を聞いて、改めて調べてみると、一番驚いたのは人間の抗がん剤とは考え方が違うということでした。私は「髪が抜けて、ごはんも食べられなくなって……」というイメージを持っていましたが、犬の場合は延命だけでなく生活の質(QOL)も重視して治療を行うとのこと。副作用がゼロではないものの、人間ほど強く出ないことも多いと知り、少し印象が変わりました。


かかりつけ医に相談した結果

私が先生に相談したこと

翌日、画像診断の結果を持ってかかりつけ医に相談しました。「やはり緩和ケアで」という気持ちと「抗がん剤をやってみようか」という気持ちが、ほぼ半々になっていました。

自分が冷静に考えられているのかどうか、それが一番気になっていました。調べれば調べるほど情報は増えるのに、逆に何が正解なのかわからなくなっていく。焦って決めてはいけない。お金も時間もかかることだし、何より本当にうちのコのことを考えられているのか。

先生にはそのまま正直に話しました。

  • 外科手術は考えていない
  • 緩和ケアを考えている
  • 画像診断の先生の話を聞いて、抗がん剤も視野に入れ始めた
  • 抗がん剤をするとしたら、どんなスケジュールになるのか。働きながらでも通えるのか
  • 腸が破裂するリスクを、手術なしに防ぐ方法はないか
  • 余命を延ばすよりも、元気で普通に近い状態が続いてほしい
  • 痛い思い、つらい思いはなるべく少なくしてあげたい

先生の答え

先生の答えはこうでした。

「外科手術は私もすすめません。もし腸腺がんであればすすめていましたが、リンパ腫の場合、手術をしてもすでに別の場所で進行していることが多いからです」

「抗がん剤は、正直かなり大変です。一回につき2〜3万円かかり、それがいつまで続くかわかりません。副作用も出る子はいます。特に治療開始直後は多い。通院も最初は週に1回で、具合が悪くなればその都度また来なければならない。8週間が一つの区切りですが、そこまで乗り越えられるかどうかという問題もある。結果的につらいだけになってしまう可能性も、否定できません」

画像診断の先生とかかりつけ医の先生で、話の温度がずいぶん違う気がして、そのことも正直に伝えました。すると先生は教えてくれました。

「腫瘍治療を専門とする病院は、抗がん剤や手術をすすめることが比較的多いと思います。余命を延ばすという点では、確かにそれなりの結果を出しているから。途中のつらさは別として、です」

抗がん剤を現実的に考えてみた

そして現実的な問題もわかってきました。抗がん剤は画像診断の病院でしか対応できないこと。その病院は車でないと行けない場所にあり、通える曜日や時間も限られていました。夫が車を使っていることと、私の仕事の都合について考えても、難しそうでした。

「抗がん剤をやってみてもいいかな」という気持ちは、いつの間にか消えていました。


私たちがステロイド治療を選んだ理由

先生は「ステロイド剤を使って痛みやつらさを和らげながら、という方法を一番多く使っています」とおっしゃいました。

その言葉を聞いたとき、自分が最初にうちの子にしてあげたいと思っていたことに、一番近いと感じました。

「ステロイド剤でいきます」

そう伝えて、治療方針が固まりました。

2人の先生の話を聞いたことで、たくさん考え、たくさん揺れました。でも、その時間があったからこそ、自分たちで納得して決めることができたのだと今は思っています。

次の記事では、実際にステロイド治療を始めてからの変化について書こうと思います。

犬のリンパ腫でステロイド治療を選んだ結果|効果・副作用・2か月間の記録
犬のリンパ腫でステロイド治療を選んだ結果|効果・副作用・2か月間の記録

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キーマわんこ
キーマわんこ
駆け出しブロガー
大阪生まれの大阪育ち。現在は奈良県在住。夫と娘と元保護犬うちのコ、と暮らしています。
小さい頃の夢はムツゴロウ王国で働くことでした。昭和世代です。どうぞよろしくお願いいたします。
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