毛が抜けない犬はいる?保護犬でも出会える犬種と掃除が楽な暮らし方
毛が完全に抜けない犬はいません。ただし、抜け毛の量が少ない犬種や個体は確かに存在します。
うちでは6年前、5歳のオスのトイプードルを保護犬として迎え入れました。共働きで、当時高校生の娘もいる家庭でしたが、抜け毛や掃除で生活が回らなくなるようなことはありませんでした。
この記事では、抜け毛が少ない犬種の特徴と、保護犬でもそうした子に出会える可能性、迎えたあとの掃除の工夫までまとめています。「掃除が不安で保護犬に踏み出せない」という方の判断材料になれば思います。
保護犬を迎える流れや譲渡会については、こちらの記事をご覧ください。

毛が抜けない保護犬はいる?先に結論
抜け毛がゼロの犬はいませんが、量が少なくて掃除がラクな犬種はいます。保護犬の中にもそうした子は一定数います。
完全に毛が抜けない犬はいない
犬は人間と同じように毛が生え替わります。抜け毛が全くない犬という存在は、犬種図鑑を見てもいません。
ただ、毛の生え変わり方には犬種差があります。人の髪のように少しずつ抜けるタイプは、床に毛が溜まりにくく感じられます。
シングルコートとダブルコートの違い
犬の被毛は大きく2タイプに分かれます。ここを知っておくと、犬種選びで迷いにくくなります。
| 被毛タイプ | 特徴 | 抜け毛の傾向 |
|---|---|---|
| シングルコート | 毛が1層、伸び続ける | 少なめ、トリミング必須 |
| ダブルコート | 上毛と下毛の2層構造 | 換毛期に大量に抜ける |
シングルコートの犬でも個体差はあります。「この犬種だから絶対に少ない」と決めつけず、譲渡前に実際の毛の状態を見せてもらうのが確実です。
抜け毛が少ない代表的な犬種

トイプードル、シュナウザー系、マルチーズなどはシングルコートで、抜け毛の少なさで人気があります。ただし毛が伸び続ける分、トリミングは避けられません。
- トイプードル:抜け毛の少なさで最も知られている犬種。賢く人懐っこい子が多く、保護犬としても希望者が多い傾向にあります。
- ミニチュアシュナウザー:硬めの被毛で床に落ちる毛は少なめ。活発な性格で、家庭犬としても飼いやすいです。
- ビションフリーゼ:見た目はふわふわですが、床に落ちる毛自体は多くありません。毛玉になりやすいのでブラッシングは欠かせません。
- マルチーズ:シルクのような毛質で抜け毛は少なめ。小型なので室内飼いに向いています。
- ヨークシャーテリア:人の髪に近い毛質。抜け毛は少ないですが、毛が長く伸びるため絡まりやすいです。
- シーズー:個体差はありますが比較的抜け毛は控えめ。穏やかな性格の子が多い印象です。

うちの子もトイプードルでしたが、ブラッシングするとブラシには毛が付きます。でも床を見ると「あれ?ほとんど落ちてない」と感じる日が多かったです。
トリミングは別途必要になる
抜け毛が少ない犬種ほど、毛は切らない限り伸び続けます。だいたい1〜2か月に一度のペースでトリミングが必要になり、年間で数万円ほどの費用がかかることもあります(サロンや地域によって差があります)。
「抜け毛は減ったけどトリミング代が想定外だった」というのは、この手の犬種でよくある落とし穴です。掃除の負担と天秤にかけて、続けられるかどうかを事前に考えておくと安心です。

ボクは5キロのトイプードル。トリミング代は7500円でした。

犬種や体重でお値段は変わります。
実際に6年間暮らして感じたトイプードルの性格については、こちらの記事で詳しく紹介しています

保護犬でも抜け毛が少ない子に出会える?
保護団体によっては犬種を公開していて、希望する犬種に応募できることもあります。雑種でも毛質次第で抜け毛が少ない子はいます。
里親になりたいと思い始めて毎日ペットのおうちのサイトを訪れていました。
譲渡会の詳しい様子はこちらから

犬種を指定して探せる保護団体もある
すべての保護団体が対応しているわけではありませんが、犬種別に里親を募集しているケースは実際にあります。プードル系やシュナウザー系は人気が高く、応募が集中しやすい傾向です。
一度で見つからなくても、定期的に募集情報をチェックしていると出会えることがあります。焦らず継続することがポイントになります。
雑種でも毛質はかなり個体差がある
「雑種=抜け毛が多い」というイメージを持たれがちですが、これは正確ではありません。親犬の毛質を引き継いでいれば、雑種でも抜け毛が少ない子はいます。
写真だけで判断するのは難しいので、実際に保護団体のスタッフに毛の状態を聞いてみるのが確実です。
譲渡前に確認しておきたい3つのこと
- 普段の抜け毛の量(多い・普通・少ないの目安)
- トリミング歴の有無
- ブラッシングの頻度
この3点を聞いておくと、迎えたあとの生活イメージがかなり具体的になります。保護団体側も、こうした質問には丁寧に答えてくれることがほとんどです。
共働きでも保護犬は育てられる?実体験から
共働き家庭で保護犬を迎えると、「仕事をしながらちゃんと育てられるかな」「散歩や掃除は大変かな」と不安になりますよね。実際、トイレや散歩など、犬種やその子の性格によっては手がかかる場面もあります。
うちが迎えたのは、5歳のオスのトイプードルでした。共働きで、当時高校生の娘もいる家庭でしたが、家族で分担しながら6年間一緒に暮らしました。
正直に言うと、トイレのしつけ直しや散歩の時間確保では苦労した時期もありました。保護犬は成犬から迎えることが多く、それまでの環境によって癖が残っていることもあるからです。
一方で、毛についてはいい意味で予想が外れました。うちのコはトイプードルでしたが、拍子抜けするくらい毛が抜けませんでした。抱っこしたあとも、いつも寝ているソファーを見ても、「え?毛がついてない」と思ってびっくりしたほどです。
2か月前、その子はリンパ腫と診断され、亡くなりましたが、抜け毛の掃除で苦労した記憶はほとんどありません。もちろん個体差はありますし、すべての犬に当てはまる話ではありません。
それでも、「毛が抜けるから共働きでは大変そう」と心配している方なら、そこまで不安にならなくても大丈夫かもしれません。共働きだからという理由だけで保護犬を諦める必要はないというのが、実際に暮らしてみた私の実感です。

服やソファーに毛がつくだろうな、とコロコロも複数用意していましたが、普段はほぼ気になりませんでした。ただ、服の材質によっては毛がつく時もありました。
留守番時間や共働き家庭の工夫については、こちらの記事で詳しくまとめています

掃除の負担を減らすグッズ
抜け毛が少ない犬種を選んだうえで、掃除グッズを組み合わせると日々の負担はさらに減らせます。
- ペット用ブラシ:毛が床に落ちる前に取り除けます。毎日の習慣にすると毛玉予防にもなります。
- ロボット掃除機:留守中や仕事中に自動で床の毛を集めてくれます。共働き家庭とは相性がいいアイテムです。
- 粘着クリーナー:ソファや洋服についた毛をサッと取れます。来客前の掃除にも便利です。
- 空気清浄機:舞い上がる細かい毛やホコリを減らしたい場合にあわせて検討するとよいでしょう。
グッズだけで抜け毛の悩みが完全になくなるわけではありません。犬種選びとグッズ活用、両方をセットで考えるのが現実的です。

ブラッシング後に抜けた毛を取り除きやすいブラシは、毎日のお手入れを少し楽にしてくれます。
保護犬選びで後悔しないための判断基準

抜け毛の少なさだけで選ぶと、性格や運動量が生活に合わずに後悔することがあります。掃除のしやすさは判断材料の一つとして考えるくらいがちょうどいいです。
- 性格:穏やかな子もいれば活発な子もいます。留守番の多い家庭なら、比較的落ち着いた性格の子のほうが合いやすいです。
- 年齢と運動量:シニア犬は落ち着いている場合が多く、若い犬は散歩時間が長く必要になりがちです。
- トライアル期間:多くの保護団体でトライアル期間が設けられています。実際の抜け毛の量や生活リズムとの相性は、この期間に確認できます。
- 家庭環境の共有:家族構成や留守番時間、家の環境は正直に伝えたほうが、団体側もマッチする子を紹介しやすくなります。
よくある質問
一番毛が抜けにくい犬種は?
トイプードルやビションフリーゼがよく挙げられます。ただし同じ犬種でも個体差があるため、絶対にこの犬種なら安心とは言い切れません。
保護犬でも犬種を指定できる?
団体によって対応は異なります。犬種別に募集している団体もあれば、そうでない団体もあるため、複数の団体をあたってみることをおすすめします。
抜け毛が少ない犬でもアレルギーは出る?
出る場合があります。抜け毛の量とアレルギー反応の強さは必ずしも一致しません。迎える前に医師へ相談し、可能であれば事前に犬と接する機会を作ると安心です。
ロボット掃除機だけで抜け毛対策は十分?
床の毛を減らす効果はありますが、それだけでは足りません。ブラッシングや粘着クリーナーと組み合わせたほうが、快適さは保ちやすくなります。
まとめ
完全に毛が抜けない犬はいませんが、抜け毛の少ない犬種や個体は確かに存在します。保護犬の中にも、プードル系やシュナウザー系、抜け毛の少ない雑種はいます。
共働きだからという理由だけで保護犬を諦める必要はありません。うちも共働きで高校生の娘がいる家庭でしたが、トイレや散歩には苦労しながらも、6年間家族として一緒に暮らせました。
掃除のしやすさは大事な判断材料の一つですが、それだけで選ぶと性格や運動量のミスマッチで後悔することもあります。トライアル期間なども活用しながら、長く一緒にいたいと思える子と出会ってもらえたらと思います。実際に暮らしてみると、掃除以上に毎日の癒やしや幸せのほうがずっと大きいと私は感じています。
うちのコは吠えません。その理由はこちら

保護犬の臭いについて気になる方はこちら

