保護犬入門②|成犬を共働き家庭で迎えるときの譲渡会【費用と体験談】
成犬の保護犬を迎えたいけれど、譲渡会って費用が高いのかな…と心配になりますよね。
私たちは共働きで高校生の娘がいる家族だったため、子犬ではなく成犬の保護犬を迎えたいと思っていました
譲渡会の費用は、保護団体の実費や活動を支えるために必要なもので、相場通りであれば決して高すぎることはありません。
「保護犬」とは?
保護犬とは、いろいろな事情で飼い主と暮らせなくなったり、もともと野犬として保護された犬のことです。
保護団体や保健所で保護され、新しい家族との出会いを待っています。
理由はさまざまで、
・飼い主さんが事情で飼えなくなった
・迷子になってしまった
・繁殖を終えた「繁殖引退犬」だった
・野犬として暮らしていたところを保護された
などがあります。
どの子も、もう一度あたたかい家庭で安心して暮らせる日を待っています。
保護犬に出会うには
譲渡会に参加する
保護団体が主催する譲渡会で、保護犬と直接ふれあえます。
保護団体のウェブサイトをチェックする
保護団体のサイトで里親募集の情報を確認し、興味のある犬に問い合わせることができます。
SNSを活用する
SNSで保護団体や譲渡情報をフォローし、最新の情報をキャッチしましょう。
これらの方法で、素敵な保護犬と出会えるチャンスが広がります。
護犬カフェに行く
全国各地にありますので実際に会いに行ってみましょう。
飲食での売り上げは医療費を含めた飼育費や運営費にあてられるので
立派な保護活動の一歩です
保護犬を迎えるときは、まず「どんな子ならわが家で幸せに暮らせるか」を考えてみましょう。
子犬か成犬か、小型犬・中型犬・大型犬か…。それぞれに必要な費用や手間、生活スタイルとの相性が大きく変わってきます。
たとえば、小型犬と大型犬ではドッグフード代や医療費、フィラリア予防などのランニングコストが違いますし、移動手段も重要です。車がない場合、大型犬を抱えて病院へ行くのは現実的にかなり大変です。
また、子犬はしつけの時間やお留守番の練習が必須ですが、成犬ならすでにある程度落ち着いていることが多く、共働き家庭や小学生のお子さんがいるご家庭にとっては暮らしやすい一面も。
生活環境やライフスタイルに無理がない範囲で、成犬という選択肢にも、ぜひ目を向けてみてくださいね。

「譲渡会」ってなに?
譲渡会(じょうとかい)とは、保護犬や保護猫が新しい家族と出会うためのイベントのことです。
保護団体が主催し、里親を希望する人が実際に犬や猫とふれあったり、スタッフから話を聞いたりできます。
譲渡会ではスタッフさんに「この家庭環境ならどの子が安心して暮らせるか」を一緒に相談しながら選びました。
「ペットショップで買う」かわりに、
「保護された子を迎える」きっかけになる場です。
環境省のホームページでも各地域の動物愛護センターでの譲渡会の情報も載っています


譲渡会の費用と目安
譲渡会で保護犬を迎える場合、
「無料」ではありません。
これは“売買”ではなく、犬の命を守るために必要な医療費や活動費の一部を負担する形です。
| 費用項目 | 内容 | 目安金額 |
|---|---|---|
| 医療費 | ワクチン・健康診断など | 約5,000〜20,000円 |
| 避妊・去勢手術費 | 済みの場合は込み | 約10,000〜30,000円 |
| マイクロチップ・登録費 | 義務化により必要 | 約3,000〜5,000円 |
| その他 | フィラリア検査、駆虫薬など | 団体により異なる |
合計でおおよそ3〜8万円ほどが目安です。
団体によって金額は異なりますが、「命をつなぐための実費」と考えてください。

うちは60000円ほどお支払いしました。
譲渡会の流れ
- 事前に情報をチェック。予約制になってることが多い
- 会場での受付。アンケートがある場合もあり
- 犬たちとご対面
- 里親希望の申し込み
- 面談、トライアル(お試し期間)
- 正式譲渡

✅事前に情報をチェック。予約制になっていることが多い
譲渡会の情報は、保護団体のホームページやSNSで告知されることが多いです。最近は感染症や混雑防止のため、事前予約や来場時間の指定が必要な場合もあります。
また、希望する犬の情報や性格が紹介されていることもあるので、気になる子の「相性チェック」をしておくとスムーズです。家族構成や先住ペット、子どもの年齢を確認される場合もあるため、条件に合う子を事前に把握しておくのがおすすめです。
✅会場での受付。アンケートがある場合もあり
会場に到着したら、まずは受付で名前や人数を伝えます。団体によっては、そこで簡単なアンケート記入を求められることがあります。
アンケート内容には、
- 住居環境(持ち家/賃貸/庭の有無)
- 家族構成
- 飼育経験
- 留守時間
など、犬が安全に暮らせるか判断するための質問が含まれています。緊張せず、ありのままを答えればOKです。

✅犬たちとご対面
いよいよ保護犬たちとの対面です。ただし、ここでは触れ合い禁止が徹底されている場合もあります。
理由は、環境が変わって犬たちが緊張していること、衛生面の配慮、過度なストレスを避けるためです。
スタッフさんに「この子はどういう性格?」と遠慮なく聞いてOK。散歩が好き、子どもが苦手、他犬が苦手……などの細かい情報は、後から飼育するうえでとても重要です。

私たちは共働きと高校生の娘でしたのでお留守番は長くなりそうとお伝えしました。留守番があるという時点で子犬ではなく成犬を希望しており、この子はちょっと難しい、この子なら絶対大丈夫と一緒に歩きながら紹介してくれました。

ボクのことは大人しくてすごくいい子です。お留守番もこの子ならいけますって言ってたんだって。

✅里親希望の申し込み
気に入った子が見つかったら、その場で申し込む形式のところが多いです。
この段階で、多くの団体が
- お試し飼育(トライアル)
- 自宅訪問
の希望を聞きます。
ただし、その場で即決できなくても問題ありません。家族で一度持ち帰って話し合うことも大切!むしろ歓迎されます。
✅面談、トライアル(お試し期間)
申し込み後、スタッフと面談が行われます。家庭環境や飼育経験、留守時間、安全対策などを確認しながら、「本当にこの子と暮らせる環境か」お互いにチェックする重要な時間です。
エンジェルズさんの譲渡会は大規模だったため、整理券制での入場でした。順番が近づくとスタッフの方からお電話をいただき、いよいよご対面。そこで、私たちはうちのコ、を見つけたのです。
ただ、他にもたくさんの方が整理券で待っておられたので、再度連絡が入るまで一旦待つことに。私たちは車でドライブしながら、興奮した気持ちのまま、これから迎える“うちのコ”との生活について夫とあれこれ話していました。うちのコ、にライバル出現したらどうしよう…留守番が多い私たちは負けてしまうんじゃないか…(勝ち負けではありません)
しばらくして再びお電話があり、面談へ。ここで私たちは約60,000円をお支払いしました。その後、無事に連れて帰ることに。(ライバルいなかった!なぜ…)夕方6時ごろになっていたので、気づけば半日がかりの一日でした。
この時の詳しいお話は以下の記事に書いてますのでよかったらどうぞ


問題がなければ、数日〜数週間のトライアル期間へ。
この間は、
- 問題行動がないか
- 家庭内の相性が合うか
- 子どもとの距離感はどうか
などを確認します。不安があれば相談できます。
✅正式譲渡
トライアルが無事に終わると、正式に譲渡となります。
ここで譲渡契約書に署名し、ワクチンや避妊手術、マイクロチップなどの確認を行い、家族として正式スタート!
譲渡後も、団体が近況を確認する場合が多く、困ったときは相談できる安心感があります。
実際に譲渡会に行ってみると、体の大きさや性格も、本当にさまざまなわんちゃんたちがいることがよく分かります。子犬を選ぶつもりが、「この子なら」と成犬を選ぶ方もいるそうです。
私も当初は小型犬を希望していたのですが、すみっこでじっとしているおばあちゃん柴犬が気にりました。とても大人しそうで可愛くて、大きさが普通の柴犬よりも一回り小さかったのでうちでも飼えるんじゃないか、と思ってスタッフさんに聞いてみたところ、とても気難しい性格とのこと。確かに他のわんちゃんとはちょっと離れた場所にいました。「その子はちょっと難しいかもしれません」と言われ、今回は見送ることにしました。
迎えられなかったとしても、それもまた大切な経験だと思います。保護犬にも、それぞれ譲れない個性や過去があります。
保護犬譲渡会に行ったからといって、必ずその日に決めなくてはいけないわけではありません。
まずは一度、ぜひ遊びに行ってみてください。わんちゃんとの暮らしを、よりリアルにイメージできるはずです。

お子さんがいる時の注意点
小学生のお子さんがいるご家庭では、譲渡会当日や、家に迎えてからの“接し方”にも注意が必要です。
● 初対面で大きな声や急な動きはNG
保護犬は過去の経験から、人や音に敏感な場合があります。
● 触りたい気持ちを“我慢”する練習も必要
犬が自分から近づいてくるまで待つことが、安心につながります。
● おやつを与えるときは、大人と一緒に
指ごと噛んでしまう事故が防げます。
● 最初の数日は“見守り中心”
遊ぶより、落ち着ける環境づくりが優先。
● 子ども同士のケンカの声もストレス要因に
「犬がいるときは大きな声を出さないルール」がおすすめ。
保護犬との関係は“押して仲良くなる”ものではありません。
その代わり、ゆっくりと距離が縮む過程には、家族みんなの成長があります。
さいごに
譲渡会では、家族全員がドキドキ、そわそわ。
「本当に、毎日この子と暮らすのかな?」と、現実感がないまま帰宅すると、なんだか落ち着かない気持ちになるかもしれません。
わが家もそうでした。高校生の娘は舞い上がってしまって、翌朝“うちのコ”を見て
「本当にいるんだね…!」と笑い合ったのを覚えています。
最初は「えー、子犬じゃないの?」とぼやいていた娘も、すぐに気づきました。
犬がかわいいのか、成犬がかわいいのか。
答えは、“うちのコ”なら、なんでもかわいいのです。愛しいのです。
テレビを見ていると寄り添ってきて、
食器棚を開けると「おやつ!?」とダッシュ。
お布団を敷けば、ど真ん中でドデーンと寝る。
そんなひとつひとつが、いつしか“当たり前”になっていきます。
ふと考えるんです。
初めて会ったあの日、表情がどこか遠くを見ているようで。
「この子を笑わせたいな。うち、けっこう楽しいよ!」って、そう思ったんでした。
ごはんおいしいな。
お水もおいしいな。
なんだか最近、楽しいな。
そう思ってくれていたら、それだけで最高に嬉しい。
成犬の保護犬は、時間をかけてこそ見せてくれる表情があります。
ゆっくりと心を開いてくれた瞬間の喜びは、忘れられません。
迎え入れたその日から、あたらしい日常が始まります。
そしてそれは、いつのまにか“かけがえのない日々”になっていきます。
どうか、笑顔の毎日を楽しんでくださいね。


